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戸増拓也
『デルタメガゾード、アクション!』ジョイスティックのトリガーを長押しし、敵機をロックオン!シューターをグレネードモードにして指を離し、麗香と同様に1発で敵を殲滅。美波はどんな顔をするだろう。
戸増拓也
噂をすれば、ちょうど彼女がお菓子の差し入れにやってきた。「お疲れ様」と近くのパン屋で買ったクッキーを一緒に食べる。「あのメガゾードが噂の?すごいね。」『あれは兄弟機だよ。美波のは後ろの紫のほう。』
ハイマル
『美波さん!お待ちしておりましたよ!拓也くんもよい操縦技術をお持ちで驚きました。格闘戦が得意なあなたにあわせチューンナップした薄紫の機体、美しいでしょう?』美波さんはとても喜んでくださいました。
近藤美波
アタシは拓也に促され、シミュレーターモードにしてコックピットに着座した。『DELTA POWER SYSTEM』と画面に出たので訊くと、戦闘機、装甲車、トレーラーの3機が合体してロボになるんだって!
近藤美波
まず戦闘機からにするか、と訓練用スーツを装着。拓也がレバーを一緒に握ってくれた。キャノピーのコックピットのガラスに重なり、レーダーや傾斜度、マーカーなどの情報がメットのゴーグルに映る。カッコいい!
近藤美波
「赤い▲が見えるかい?これが敵機だ。今ロックオンしてる、赤に変わったら前のボタンで撃って。」マークの色が変わると、すぐに撃った。敵機の機体が煙をあげながら落下。「上手いね!」褒められちょっと嬉しい。
近藤美波
まだレーダーには映ってないけど、敵機らしき機体が見えたから、ロックオンの準備に入ったの。地球人の視力だと見えないけど、アタシにははっきり見える。すると後から赤い▲マークがレーダーに映った。
ハイマル
『美波さん、レーダーで捕捉できない敵まで見えるなんて!トート星人は視力も地球人より鋭いですからね!いやぁ驚きましたよ!』ハイマルさん、自分のメカの性能を引き出せるパイロットに会えて嬉しいです!
戸増拓也
景色がさらに近づき、海に浮かんでいる敵の拠点が見えたので、美波に撃つように指示した。僕は小さすぎて見えなかったんたけど、拠点のある建物の足場を狙って崩しているようで、敵部隊の慌てる声が流れる。
近藤美波
「何だと?足場を崩された?」スピーカーから慌てる音声が聴こえた。『残念だけど、アタシには全部見えてるの!』地球人なら手こずるような遠い距離も、アタシにはハッキリ見えるからレーダーよりも早いのよ。
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