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戸増拓也
美波、さすがだ。あんなに遠くの敵が見えるなんて。すると、戦闘機よりも大きな円盤型メカの部隊が前からやってきた。『うそ!あんなどデカいのどうやって…』僕はドキドキしながら画面を見ていた。倒せるか…
ハイマル
美波さん、どうやらボーナスステージに突入したようですね。他の訓練生でもここまで到達した方々はいましたが、リタイアが多かったんです。私もドキドキしてきました。これが本物だったら私も絶対逃げてますよ!
近藤美波
ずいぶん派手な歓迎ね。でも心配無用!コンソールのテンキーを操作し、合体モードに切り替える。「OK.You can ready for combine.」シートも変形し後方の景色も映る。
戸増拓也
『ウソ!合体準備に?』ハイマルも「説明なしでここまでできるなんて!」と驚く。合体準備中でも敵からの攻撃は止まない。トレーラーのレーザーガンで攻撃をしながら進める美波。合体完了後に仰向けの体制で飛ぶ。
戸増拓也
防御しながら合体?しかも人間どころか機械離れした動きまで…そうか。このシステムは、静脈の認証と同時に、モーションイメージを直接送ることができるから…仰向けの体制で防御しながら合体するなんて想定外だ!
戸増拓也
「美波!後ろ!」僕が話し終わるより先に、トレーラーのレーザーガンをソードに切り替え、すれ違いざまに真っ二つ!キャノピーがシートの正面方向に変形したとはいえ、あんな荒技僕にはできない。終始唖然である。
ハイマル
『拓也さんすみません!説明を忘れていました!スライド合体機構を採用しているので、動きながらでも合体できるんです。また、地球人の骨格をもとにボディを作り上げているので、よりしなやかに動けます。』
戸増拓也
なるほど。って僕がツッコみたいのはそっちじゃない!美波の戦闘スタイルをそのまま活かせるよう、自己学習型AIを搭載してたとは。美波は敵機の1体を足場にしてジャンプ、列になってもロングサーベルでグサリ!
近藤美波
『あんなバカでかいの、小回り効かないからエンジン撃っちゃえば一発よ!』グレネードモード!アタシはツインレーザーガンを合体させライフルに。グレネードモードの爆風で、巨大な敵機を2つまとめて落としたんだ!
近藤美波
「最後はアンタだけよ!」ロングサーベルでラスト1体を串刺しにしたあと、エンジンを撃ってさらなる誘爆を誘う。跡形もなく最後の敵機が爆散し、モニターにデカデカと『GAME CLEAR!』の文字。よっしゃ!
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