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大学３年生の三木日和（みき ひより）は、金曜日の放課後は決まって資料室を訪れた。

「あ、三木さん、お疲れ様」

日和の姿を見ると、先生は少し微笑んで毎回こう言うのだ。
彼は決まって一番奥の窓側の席で本を読んでいる。
日和はつられて笑顔で頭を下げた。


＊＊＊


いつの間にこんなに好きになったんだろう。
最初から諦めている。なのに、こうして資料室に来てしまうのは、先生の特別な存在になったように錯覚できるからだ…ーー。


＊＊＊


「先生…？」
「これ以上すると、本当に帰せなくなるけどいい？」

えっと、それはつまり…そういうことで。
日和は自分の心臓が激しく動くのを感じながら、胸元で握っていた手をぎゅっと握り直して消えそうな声で言った。

「……帰さなくて…いいです…」


＊＊＊


6章までエッチはありません笑

何年も頭の中で考えていた物語です。
更新はかなりスローペースです…
拙い文ではありますが、読んでいただければ幸いです。