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　街で見かけた彼は、腰が低く情けない態度だった……豹変するまでは。


「折角だから……生かしてあげる。ボロボロにはしちゃうけどね。加減できないから、僕」

「ねえ。貴方が会いたかった男って、本当にあの人なの？」

「そう。だから、そろそろ躰を私に譲ってよ」


　躰に道化を飼う少女は、彼女が固執していたある男に出会う。
　黒髪で細身にメガネ。
　肩がぶつかっただけでぺこぺこ頭を下げる男。
　けど、それは彼の仮面でしかなかった。
　紫の瞳に捕らわれ、やっと少女は本性を知る。

　抑え切れない欲望を

　男に精神を狂わされ、道化に心を奪われて、少女は堕ちてゆく。

　※暴力・凌辱表現があります


執筆開始
2013　7/2