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俺かい？　俺の名前は「亀之頭五郎」。いや「かめのあたま」ではない。「きのがしら」と読む。
「きのがしら　ごろう？」どっかで聞いた名だって？　あまりそこら辺は追及しないでくれ。この名前のせいで子どもの頃どれだけ傷つけられたことか。
アラフィフ？　そうだ５０歳だ。「えー、あたし、イケメンツンデレ系男子が、何の取り柄もない大人しい女の子にガンガン迫る話が読みたいの」そういう諸氏は別に読まなくていい。ここには中年男の等身大の営みが書いてあるだけだ。メニューはこれだけ。あとは勝手に質問してくれりゃあ、答えれるもんなら答えるよってのが俺の営業方針さ。

おっと違う設定になった。こっちだった。
時間や社会に囚われず、幸福に性欲を満たす時、束の間、俺は自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わずに女を食べるという孤高の行為。この行為こそが、中年男にに与えられた、最高の「癒やし」と言えるのである。