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　医者家系に生まれた私は医学部を合格を目指し、必死になって勉強に励んでいた…

しかし、世の中そう甘くはなく、上手いことイキはしない…

家族からの無言のプレッシャーが、逆に重荷となり、
学の足りなかった私は、現役一発合格は愚か、二浪しても叶わず…
今回こそはと、背水の陣の覚悟で挑んだ今年も
結果は…無念にも、またもや不合格だった…

挫折し、落ち込む私を見て、父も流石に気の毒に思い、助け舟を出してくれたのだろう…

　「…別に、医者にこだわらなくても、看護師の道だってあるんじゃないのか？」

父が勧めてくれた選択肢に対し、母はかなり難色を示したが、
長いこと続いた受験戦争に憔悴しきっていた私はその案に縋り、
有難く受け入れたのである…

こうして医者の道を諦め、私が進学したのは、
母も通った歴史と伝統のある大学の看護学科だった…

今でこそ、男性看護師も少しずつ増えてきてはいるが…医者の世界とは違い、
看護師の世界は、まだまだ絶対的に女社会であることに間違いないだろう…

当時も、周りを見渡せば、ほとんどが女性であり、男は全体の２割にも満たなかった…

　（…コ、コレって…ハーレム状態ってヤツなんじゃ…）

入学前は私もこんなバカみたいなことを考え、浮かれていたが、
実際は、全くそんな夢のような世界ではない…

女子校や看護学校の様に、女社会として古き時代から続いてきた伝統校には、
男の私達が思いもしない、悪しきシキタリや、
体育会系並みの厳しい上下関係が今も脈々と受け継がれていたのである…

そんな女性だらけの環境下、学生寮での新入生の羞恥の儀式と性活が始まったのだった…