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やっと独りになった。

これで、静かに暮らしていける。

毎晩怯えないで生きていける。


女一人で娘を二人と生きるのは

生半可な事ではないけど……

それでも、私は自らこの道を選んだ。

他に選択肢はなかったから。


でも、女として顧みらず、

悦びを与えられなくなって、

どのくらいの時間が過ぎたろう？


地獄のような色々な事を乗り越えながらも、

決して消えることのなかった心の、躰の奥深くに

くすぶり続ける小さな火種。


その火種が独りになることによって

今にも燃え上がろうとしている事実を……

私は、見て見ぬふりをしていた。



２０１４．１０．１１～２０１５．１０．９　　完結


レイ

１１月２５日　しおりが１００を超えました。
　３月　１日　しおりが２００を超えました。
　６月　２日　しおりが３００を超えました。
　５月２９日　しおりが４００を超えました。（Ｈ２８年）

　２月　９日　拍手が１００を超えました。
　４月２０日　拍手が２００を超えました。
　５月１６日　拍手が３００を超えました。
　６月２８日　拍手が４００を超えました。
　９月１４日　拍手が５００を超えました。
１０月１６日　拍手が６００を超えました。


ありがとうございます。


本作の続編を読んで、

ある絵師様が登場人物のイラストを描いてくださった表紙があります。

よろしければそれ専用にページを作りましたので、

下記サイトにお越しください。

http://nanos.jp/ryoutyan2/page/42/

作者からひと言

平凡な日常に潜む闇。

慎ましく穏やかに暮らす、平凡な女性の奥底に孕む一握りの狂気。

月並みの不倫愛ですが、日常と非日常の差異。

お互いの躰と心の絡み合う、悦楽苦悩葛藤を丁寧に綴りました。

官能小説としては初の完結作です。