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－リラの花の咲く頃に、ここでお逢いしましょう－
　そのたった一つの約束から始まった長い恋が今、終焉を迎えようとしている。。。

☆現代にひとり還った莉彩は孤独だった。周囲の理解を得られないまま、ただひとりで徳宗王の子どもを生み、シングルマザーとして生きていくしかない。
　そして、莉彩が三度目の時を越えるときが。。。
　最後に彼女が下した最終的な決断とは？
　恋しい男と決別して現代で生をまっとうするのか？
　両親や２１世紀の暮らしすべてを捨てて、はるかな歴史の彼方で愛する王と共に生きるのか！？
　物語の始めでは16歳だった莉彩がラストで大人の女性として、どのような生き方を選ぶのか－。
　良かったら、彼女の生き方を見届けてあげてください。

～第三部完結編より～



☆莉彩が現代に還って十年後。
　ＯＬとなった莉彩は心で徳宗王を想いながらも、懸命に日々を生きていた。
　一方、王もまた夜ごと、忘れられない女の面影を抱き、月見上げながら孤独な夜を過ごしていた。

　果たして、はるかな幾つもの時代に遮られた二人の人生が再び交わることがあるのか？

　そして、ついに莉彩が不思議な運命とアメシストのかんざしに導かれて再び時を越える瞬間がやって来る！！

～第２部再会編より～


☆女子高生莉彩は父の韓国土産のアメシストのかんざしが大のお気に入りだ。
　そのかんざしは父が骨董品として買い求めたものだが、さる昔、朝鮮王朝時代に王の寵愛する妃が
使っていたものだという。

　莉彩には同級生の彼氏がいて、つきあっている。
　その彼氏とのデートの日、莉彩はお気に入りのかんざしを髪に挿していった。
　時間に遅れそうだと急いでいた莉彩は、向こうから疾駆してくる車とぶつかりそうになる。

　その直前、突然、見えない腕に引っ張られるような感覚があり、気づいたときには全く見知らぬ時代に飛んでいた。

　その時代でめぐりあった男性はとうやら両班ーヤンバン・貴族ーらしい。

　その男性がまさか莉彩の生涯に大きく関与してくるとは、莉彩はまだ知らなかった。

現代に生きる少女が時を越えて本当の愛を見つけるまでの数奇な物語！

☆第１部　邂逅編より☆