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************新たな　運命が　また　動き出す
　運命は今度は彼女をどこに運んでゆくのか！？***************


―私が彼を殺したの。私が魔性の女だから、彼はそのせいで何かも―生命さえも失ったんだわ―
　愛する恋人ハンの亡き後、恋人の死は自分のせいだと自分を責め続けたソナ。
　そんな彼女の前に現れた男がいた。
　亡き恋人に酷似した淋しげな瞳に射貫かれた刹那、ソナの心が震えた。
　国王永宗崩御の後、後宮から姿を消したシン淑媛のその後を描きます。


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　ソンスの指摘に、ソナは自分が泣いていたことを初めて知った。
　言葉がひとりでに溢れていた。
「私が殺したの」
　ソンスが小首を傾げる。
「ソナ？」
「私が彼を殺したの。私が―百合の花を欲しいなんて言ったから」
「ソナ、一体、何の話をしているんだ？」
　不審そうなソンスに、ソナは厭々をするように首を振った。
「良かった。もう、どこにも行かないでね」
　ひっそりと涙を流すソナをソンスが躊躇いがちに手を伸ばして抱きしめる。
「大切な男を亡くしたんだな、お前は」
　ソンスの温かな声が降ってきて、ソナは泣きながらソンスの胸に縋り付いた。

　　　　　　　　　本文より　抜粋　　　　　　　　　　　☆☆