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――いつの世であったか。

男の生まれぬ、閉ざされた島の最盛期

華やかな灯りの絶えぬ不夜城、吉原の

散る華の如く儚くも美しい、恋の物語を聞き入れよう――


母と妹を火事で亡くし、天涯孤独の身となった少女、蝶ノ崎しをな。

亡き母の営んでいた呉服屋を継ぎ―寂しさを感じる暇もなく着物や洋服を仕立てる毎日。

そんな忙しい毎日に充実感を感じていたが――ある日。



出来上がった着物を届けに行ったしをなは

吉原を訪れ―そこで菊屋の傾城たちと出逢う。

夢とうつつの狭間にあるようなその別世界、美しき傾城たちに

やがて彼女は魅入られた――



注：＊＊＊は、時間の経過

　　　　　　　場所の移動

　　　　　　　　　　　　　　・・・を表しています


(改ページも同じ意味です)



★☆追記☆★

「散る華如く」の更新をストップし、こちらを書くことにしました。

皆さんお待たせしました、そして・・・待っていてくださって

ありがとうございました(,,•﹏•,,)