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最終話
☆【ゆめや】の女主人の名前は小文（こふみ）。江戸時代に生きた女性だった。惚れた男と幸せになるべく結婚し、ごく普通の生涯を送るはずだったが？　
　何故、彼女は永遠に現世にとどまることになったのか。☆

－あまりにも深い哀しみがゆえに、彼女は自らの時を止めた－。

　最終話の舞台は江戸時代。【ゆめや】の女主人が主人公。
　親の猛反対を押し切ってまで駆け落ち同然に夫婦となった夫。
　その夫は彼女との暮らしを守るために、無理がたたって帰らぬ人となった。
　この最終話では、妖艶な女主人の正体と哀しい過去が明らかになる。





～〝日々の暮らしに倦んだら、また、いらっしゃいませ〟～

　その店は一見、古着屋に見える。店内には、日本のあらゆる時代の衣装が所狭しと飾られている。女主人和服の似合う艶やかな臈長けた美女だ。

　絶え間なく続く変化のない日常に飽きた時、人は何を求め望むのだろうか。

　〝夢や〟を訪れる客は皆、思い思いのキモノを選び、ひとときの夢を見る。それは、はるか昔、その人が生きた前世の切ない記憶。
　ひとときの夢を見ながら、客はその前世を辿るのだ。

　第一話　紅蓮の月

織田信長の正室であった帰蝶と信長の心のふれあいを描く

　第二話　紅蓮の花

平家を壇ノ浦に滅ぼした源義経。
　奥州平泉に藤原秀衡を頼り、兄頼朝の執拗な追っ手から逃れてきた
義経だったが。義経に最後まで付き従った側室凛子の想いとは？


　第三話　流星　

あなたにとって、ただ一人の女でありたい。そう願うことすら、罪になるの？
夫の浮気と嫉妬に悩んだ右大将藤原道綱の母、藤原兼家の妻美耶子。

　


　さあ、あなたも〝ゆめや〟でひと刹那の夢を見ませんか？

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　基本的に毎日、更新していく予定です。
　よろしくお願いします。

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