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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
美名は、現金な程に怒りを忘れてしまったようだ。
「ありがとう……凄く可愛い……」
「どういたしまして、姫様」
綾波は、美名の長い髪をクシャリと指先で乱して額にキスした。
「これって、おいくらしたの……?」
「おい……そこは聞くなよ」
苦笑する綾波に、美名が食い下がる。
「だって気になるし……限定物ってお高い……んじゃないの?なんだか悪いよ……」
綾波は、美名の鼻を軽く摘まむと、顔を近付けて囁いた。
「阿呆。そんなもの……お前が喜んでくれりゃ、安いもんなんだよ」