この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第2章 wedding plan
マンションに帰るとまた誰の邪魔が入るか分からない為、ホテルウェディングの話を詰めながら当分の間、滞在する。
三広と桃子だけには言ってあるが、他の連中には内緒だ。
白いドレスに身を包み、嬉しさに頬を綻ばせているであろう恋人を思い、そっと笑った。
そして、今夜ベッドの上でどんな風に啼かせてやろうか、と密かに思いを巡らせる。
気付けば桃子が不気味な物を目撃したかの様な嫌悪の表情で綾波を見ていた。
「ちょっと……何を考えたら、そんな顔になるのよっ!……時代劇の、いやらしい悪代官みたい!
町娘に向かって"よいではないか~!"
て帯をクルクル解いて高笑いしそうだわ――!ギャアア」
「お……帯をっ……クルクル……ぶ――っ」
「あっ!大変っ!三広君――!ほら、ティッシュー!」
綾波は苦虫を噛み潰した様な顔で、キャンキャン騒ぐ二人を見ながら紅茶を飲み、呟いた。
「……にしても、試着ってのは随分と時間がかかるんだな……」