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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第5章 激情のお仕置きタイム
……イライラする。胃がムカムカする。それを必死に抑え込んだ声は、自分でもびっくりするくらいに低かった。
「まりねちゃんっ」
柚留の上にのしかかっていた体を起こそうとすると、今度は逆に柚留があたしの腕を掴んでくる。
その手をおもいきり振り払う。
「もう触んなっ」
感情のまま飛び出した言葉。柚留はびくっとして、さっと手を引っ込めた。
そのまま教室を出ようと踵を返した途端、背中から抱きしめられる。
「……待ってよっ。わかったから、それ、つけるから。触るななんて言わないでよ」
ぎゅーっと抱きしめられて、背中越しに傷ついた声で言われる。
なんで? 悪いのは柚留なのに、あたしがまた柚留を傷つけたような気分になる。
あたしはその気持ちを悟られたくなくて、鞄から取り出したローターを柚留に差し出した。