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第1章 新生活は波乱の予感!?

　柚留とは、何も学校で一緒にいなくたっていつでも会える。だって家が隣だもん。柚留の部屋に遊びに行ったり、お母さんが夕飯に呼んだりしてなんやかんやで毎日会ってるし。
　うちの両親、可愛い柚留がめーっちゃお気に入りだからっ。付き合い始めたことを言ったら、お母さんは顔を輝かせながら小躍りし、お父さんは「これでまりねも将来安心だなぁ。……まりねもいつか、嫁に行くのか……」なんてしんみり呟いていた。
　いや、待って！　特にお父さん気が早いから！
　とうの柚留も変わらずのほほんとしてて優しいまんま。そのおかげで、付き合って半年になろうかという今でも、喧嘩もなく円満な日々を送っている。
　大学生になっても、こんな感じで変わらない日々が続くのかなーなんて漠然と思っていたあたしに、詩織は忠告するように言った。

「でもさ、あんまり目を離しすぎてもダメよ？　他の女に奪われちゃったら大変っ」
「……へ？」