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ご主人様=ドSせんせい
第9章 告白☆揺れる気持ち

家に帰りベッドで横たわっていると、お母さんから呼ばれる。

「愛音、お客さんよ。」

そう言われて玄関へ行くと、柊斗がプリントなどを持って立っていた。

「柊斗?どうして?」

「ごめん。愛音ちゃんの知り合いが友達にいて、LINEで愛音ちゃん家聞いちゃった。ごめんね。」

「ううん、むしろ心配してくれて、ありがとね。」

そう言うと、柊斗がギュッと私を抱きしめた。

「俺じゃダメ?俺じゃ、愛音ちゃんの支えにならない?」

「柊斗…。私…。」

「あー、やっぱりそれ以上言わないで、まだ結論ださないで。ゆっくり考えて。俺、いきなり振られたら辛いし。」

そう言って、私の頭を撫でた。

「で、これ今日音楽でもらったプリント。榊原先生に伝えたら、お大事にって言ってたよ。」

「そっか…。」

「じゃ、愛音ちゃん。また学校で!」

柊斗が笑顔で手を振って帰っていった。

優しい柊斗と付き合えたら、多分こんなに苦しまずにすむ。

でも、私の中にはやっぱり榊原先生がいる。

どんだけ信じられなくても、先生に恋人がいても、私はやっぱり先生が好き。

この気持ちに嘘は付けないって、わかってるのに。

先生と向き合う勇気がなかった。
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