この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第9章 告白☆揺れる気持ち

家に帰りベッドで横たわっていると、お母さんから呼ばれる。
「愛音、お客さんよ。」
そう言われて玄関へ行くと、柊斗がプリントなどを持って立っていた。
「柊斗?どうして?」
「ごめん。愛音ちゃんの知り合いが友達にいて、LINEで愛音ちゃん家聞いちゃった。ごめんね。」
「ううん、むしろ心配してくれて、ありがとね。」
そう言うと、柊斗がギュッと私を抱きしめた。
「俺じゃダメ?俺じゃ、愛音ちゃんの支えにならない?」
「柊斗…。私…。」
「あー、やっぱりそれ以上言わないで、まだ結論ださないで。ゆっくり考えて。俺、いきなり振られたら辛いし。」
そう言って、私の頭を撫でた。
「で、これ今日音楽でもらったプリント。榊原先生に伝えたら、お大事にって言ってたよ。」
「そっか…。」
「じゃ、愛音ちゃん。また学校で!」
柊斗が笑顔で手を振って帰っていった。
優しい柊斗と付き合えたら、多分こんなに苦しまずにすむ。
でも、私の中にはやっぱり榊原先生がいる。
どんだけ信じられなくても、先生に恋人がいても、私はやっぱり先生が好き。
この気持ちに嘘は付けないって、わかってるのに。
先生と向き合う勇気がなかった。

