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ご主人様=ドSせんせい
第10章 不安☆雨に打たれて
金曜日。
放課後の音楽室に行こうとした私は、途中で榊原先生に会った。
誰もいない廊下で先生が静かに耳打ちしてきた。
「今日は、音楽室やばいから、行かないで。また車出すから、家でゆっくり話そう。先にこの前のとこで待ってて。」
私は頷いて、何もなかったように、榊原先生とすれ違い学校を出た。
ふと、音楽室を見てみると、2人の人影。
榊原先生と、やっぱり翠川先生だ。
何だろう、2人には私が知らない何かがある。
でも、もう私は惑わされない。
榊原先生を信じてるから。
そして、先生が私を思っていなかったとしても、私の先生への気持ちは、変わらないから。
この前、先生が車に乗せてくれた場所で、私は先生を待った。
どれくらいたっただろうか。
先生はまだ来ない。
私と先生は連絡先を交換してないから、連絡する術がない。
ただひたすら、先生を待つしかない。
先生…翠川先生とどっか行ったりしてないよね…。
嫌な想像をしてしまうが、私は何時間でも、先生を待とうと決めた。
先生は絶対来てくれる。
約束したんだから…。