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ご主人様=ドSせんせい
第11章 過去☆榊原星夜の事情

翠川先生が来てから心配事が続いて寝不足だった私。

昨夜は先生の腕に抱かれ安心したおかげで、グッスリと眠れた。

朝起きると、隣りに先生の姿がなくて、私は部屋を見渡す。

窓から入る陽射しは、ずいぶんと明るい。

かなり眠っちゃった…。

そう思いながら、ベッドから体を起こして部屋を出ると、キッチンからいい香りがしてきた。

ひょこっと顔を出して中を覗くと、キッチンで先生が料理をしていた。

フライパンをポンッと返した先生と瞳が合う。

「おはよう!グッスリ眠れたみたいだな。」

先生が爽やかな笑顔で私に声を掛ける。

「はい。おかげさまで、かなり眠れました。」

「そうか。それなら良かった。朝食作ったから、そこに座って待ってなさい。時間的にはもう、昼飯だけどね。」

そう言って先生が嫌味っぽく笑った。

もうそんな時間なの?

不思議に思い時計を見ると、時計の針は12時半を指していた。

えっ?

私ってば、いくら何でも寝過ぎだよ…。

何だかとっても恥ずかしくなって、俯いていると

「たまには、グッスリ寝るのも大事な事だ。気にするな。」

先生がそう言って笑った。
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