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ご主人様=ドSせんせい
第11章 過去☆榊原星夜の事情

先生が作ってくれたサラダとオムライスが、テーブルに並ぶ。

男の人に朝食を作ってもらうなんて…。

本来なら私が作るのが、普通なのに…。

何だかすごく罪悪感…。

「せんせ、朝から作ってもらっちゃって、すみません。」

「そこは謝るとこじゃなくて、素直にありがとうでいいんじゃないの?これから、こういう機会だって、またあるだろうし、その時は愛音が作ってよ。」

「ありがとうございます。」

「さっ、食べよう。」

「いただきますっ!」

先生と向かい合って、ご飯を食べる。

こういう機会は、今までなかったから、すごく新鮮でドキドキする。

先生が作ってくれたオムライスには、ケチャップで猫が描いてあった。

「可愛い。」

「それは、俺から見た愛音 。」

赤い首輪が付いた猫。

先生は、こういう感じで、私の事思ってるんだとわかったら、急に恥ずかしくなってきた。

「赤い首輪の可愛いニャンコ。」

先生がクスッと笑う。

「…ありがとうございます。」

恥ずかしい…!!

でも、こんな可愛いニャンコなら、嬉しいかも…。
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