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ご主人様=ドSせんせい
第12章 挫折☆翠川未来の事情
きっと星夜は、あの娘の所に行ったのだろう。
話しをしている間も、時間ばかり気にしていた。
雨に濡れながら星夜を待つあの娘を、想像したら段々と腹が立ってきた。
従順ぶったあの瞳や、仕種に私の怒りは募っていく。
どうにか星夜の目を覚まさせたい。
さて、これからどうしようか。
今すぐに行動しても、星夜はきっと余計に私と距離をとるに違いない。
しばらくは、諦めたふりをして2人を泳がせておけばいい。
その内にきっと2人は、問題にぶち当たる。
2人が少しでも離れた時に、その隙間に入り込むのだ。
それまで私は、2人の愛がどんな物なのか、ゆっくりと見る事にしよう。
どれだけ綺麗事を言ったって、いつか別れは訪れる。
人は裏切るもの。
だって、愛に永遠なんてないのだから…。
私1人不幸になんてならない。
星夜、堕ちる時は貴方も一緒よ…。