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ご主人様=ドSせんせい
第20章 密告☆引き裂かれた二人
1人残された部屋で私は、ただ泣いていた。
さっきまで、この部屋で先生と幸せな時間を過ごしていたのに。
本当は今日も一緒に、いられるはずだったのに。
先生と一緒にいたベッドは、乱れていて、先生がいた余韻が残っている。
「せんせ…。」
何が合っても、離さないと言ってたのに…。
先生が付けた首筋の赤い印が、チクンと傷んだ気がした。
………?
そこを指で触りながら、考える。
これから別れる相手に、こんな物を付けるだろうか?
何か考えがあって、あんな事言ったんじゃ…?
きっとそれをわからせる為に、先生はキスマークを付けたんだ。
“キスマークは、俺の物だっていう印だ。”
確か先生は、よくそう言っていた。
先生!私は先生を信じます!
絶対に諦めないから!
先生のシャツをギュッと抱き締めて、私はそう決意した。