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ご主人様=ドSせんせい
第20章 密告☆引き裂かれた二人
自分が着ているシャツを脱いで、先生が私の所に近付いてくる。
「ごめんな…。」
先生はそう言うと、私に着ていたシャツを掛けてくれた。
そのすきに、私の首筋に吸い付き、赤い印を1つ残す。
「星夜さん…?」
「愛音、お別れだ。元気でな。」
チュッ…。
私の涙を拭って先生が涙の跡にキスをする。
「星夜さん…。」
先生はそのまま、男性達の所へ行ってしまう。
「星夜さん、やだっ!置いて行かないで!サヨナラなんて言わないで!」
私は大声で叫んだ。
でも、先生は振り返らずにそのまま部屋を出て行ってしまった。
「離れないって言ったのに!星夜さん、別れないって言ったのに!」
私の叫び声は、締まったドアにかき消されて、先生に届くことはなかった。