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ご主人様=ドSせんせい
第25章 執着☆諦めない女

まずは親父と話して、また解決策を考えるしかないか。

そんな事を考えていると、メイドが部屋にやってきた。


「星夜様、旦那様がお呼びですのです。」

「あぁ、わかった。」



絶好のタイミングだ。

このチャンスを逃すわけにはいかない。

俺はメイドの後に付いていき、親父が来るのを待った。

………?

メイドに連れてこられたのは、広めの客室だった。

誰か来客が来た時等に泊まってもらう部屋なのだが、なぜこんな所に?

怪しく思ったが、ドアを開けて親父が居た為、その警戒心は消えた。

これがいけなかった。

怪しいと気付いていたのに、これがこのあと、大きな失敗となってしまったんだから…。

もっと怪しむべきだった。

親父がそう簡単に、俺と愛音の事を認めるはずがないのだから。

コンサートを終えて、ファンを味方につけた俺は、どこか余裕だったのかもしれない。

親父の企みになんて全く気付かなかったんだからな…。
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