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ご主人様=ドSせんせい
第25章 執着☆諦めない女

部屋に入ると親父は椅子に座っていて、正面の椅子に座るように言われたので、俺は親父と向き合って座った。

「星夜、先日のコンサートは大盛況だったらしいな。」

「おかげさまでな。」

「ファンの前で熱愛宣言をしたとも聞いたが、うまくやったみたいだな。」

「思ったよりファンの皆は、俺のワガママを聞いてくれた。これで俺は誰に遠慮する事なく、恋愛ができる。」

「だが、相手が高校生となれば話は別なのではないか?」

親父が急に不適な笑みを浮かべた。

「俺はアイドルとかとは違う。いくらなんでも、そこまでしつこく相手を探られない。今回の宣言で、マスコミだって俺を追う意味がなくなった。しかも、今は夏休みだ。愛音とは距離を置いている。ほとぼりが冷めれば、普通に会えるだろ?」

「そうだな。しばらくその娘と会えないと言うのが、本当はお前の敗因になるかもしれんぞ。」

「……どういう事だ?」

「これからは、お前次第だという事だ。とりあえず、明日からお前は元の生活に戻ればいい。しかし、今日まではここに居てもらう。あとは、お前次第だ。」

アッサリと家を出る許可をした親父。

この不適な笑みは何だ?

今日何かがある。

それは間違いないだろう。

何を企んでいるんだ?


親父が部屋を後にして、俺の疑問はすぐに解決した。


そう、親父と入れ替わるように、アイツが部屋に入ってきたのだ。
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