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ご主人様=ドSせんせい
第28章 秘密☆二人で決めた決まり
「ありがとうございます…。」
耐えたはずの涙が瞳から溢れ出すと、その涙を先生が指で拭ってくれる。
「俺だって愛音となかなか会えないのは、辛いんだからな。だからお互いしばらくの辛抱だ。なっ。」
また涙が流れないように、我慢しながら頷いた。
先生が言ってる事は正しい。
本来は週1だけのレッスンで、私は先生のペットだったんだから。
ただ、原点に戻るだけ…。
そう最初の先生との契約に戻るだけ…。
でも今は、先生とはただの主従関係だけの関係ではないのだから。
先生への思いは、何も変わらない。
先生が私に注いでくれる愛情も、何も変わらない。
きっと私達は大丈夫。
これからも変わらずに、一緒にいられるから。
私は心の中で、何度も自分に言い聞かせた。