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ご主人様=ドSせんせい
第29章 思惑☆榊原誠と翠川未来
翠川は、私の方を見てクスッと笑った。
「私は何度でも立ち上がって、追いかけますから。覚悟しててください。榊原先生。」
そう私に言うと翠川は、部屋を出ていった。
しばらくの間は、穏便にいきそうだ…。
だが、翠川がまた仕掛けてくれば、マスコミにも本当の事がバレるのも時間の問題だ。
さて、どうしたもんか…。
私が築きあげた音楽家としての地位や権力、そして名声。
それを今、失う事はできないのだよ。
何としても、星夜を音楽家に戻し、あの娘と別れさせなければ…。
そうしなければ、この榊原家には未来はない。
あんな娘1人の為に、失うわけにはいかないのだ。
どんな手を使ってでも、あの二人の恋愛をやめさせなくては…!
私は心の中で固く決意した。