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ご主人様=ドSせんせい
第2章 出逢い☆音楽室の光景
新しい制服を着た私の頬に、風に乗った桜の花びらが舞い落ちる。
今日は、高校の入学式。
桜満開の校庭に足を踏み入れて、私はこれから始まる高校生活に胸を踊らせていた。
“3年間、素敵な学園生活を送れたらいいなぁ。”
「愛音、おはよー!」
後ろからポンと肩を叩かれ振り返ると、中学からの友人の花菜(かな)がいた。
「あ!おはよー!また3年間よろしくね!」
私、神田愛音(かんだあいね)。
県内でも有名な音楽コースがあるこの高校に入りたくて猛勉強した末、合格し今日から晴れてこの学校の生徒となった。
音大を目指すのに近道になるだろうと、音楽コースのあるこの高校への進学を決めた。
幼い頃からピアノが好きで、ピアノに関わる仕事がしたくて、音大を目指している。
この高校からの音大への進学率は、かなり高く音楽教師のレベルが高いと噂になっているのだ。
噂によるとカリスマ音楽教師がいるらしい。