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ご主人様=ドSせんせい
第2章 出逢い☆音楽室の光景
あくまでも噂なので、カリスマ音楽教師の事は謎である。
本当に存在するのかもわからない。
とにかく、この高校を卒業して音大に進学できるように、3年間頑張らないと。
こうして強い決意を持って、私の高校生活は始まった。
花菜とは同じクラスの近い席になったが、周りは初めて会う人ばかり。
音楽コースを選んだけど、この学校は共学で、うちのクラスは男女半々くらいだった。
「なんかさ、あんまり格好いい人いないねー。」
花菜が周りを見渡してから、残念そうに言う。
「まぁ、そんなもんじゃない?」
正直私は同じ年齢の男子に興味がない。
昔から落ち着いた大人の男の人がタイプだ。
もとから、尽くされるよりも尽くす方が好きで、相手色に染まってしまう恋愛体質な為、彼への従順すぎる態度が、よく重いと受け止められて、破局を迎える事が多い。
だから、同じ年齢の男子を見てときめく事など、できるはずもなく、今は恋愛よりもピアノの事で頭がいっぱいだった。