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第30章 原点☆音楽室の情事

｢そう言えばさ、この前雑誌に榊原先生と翠川先生の熱愛の記事出てたね。｣

花菜がそう切り出すと、事情を知っている柊斗が、心配そうに私の顔を見た。

｢うん…そうだね。｣

柊斗が静かに答えた。

そういえば、柊斗に榊原先生と翠川先生の関係は話してないし、私が先生とどうなっているかも話してない。

気を遣ってくれてるんだ…。

ごめんね、柊斗…。

あとでちゃんと話さなくちゃ。

｢翠川先生、学校辞めるみたいだしね。益々あの二人の関係が気になるわ。｣

黙り込む私と柊斗をよそに、花菜のﾄｰｸは止まらなかった。