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ご主人様=ドSせんせい
第37章 海水浴☆花菜&柊斗
私をすっぽりと包み込む滝澤の腕。
結構逞しい…。
細く見えるけど、程好く筋肉がついていて、滝澤が男だって事を感じさせられる。
ドキドキ…。
私を抱き締めたまま、何も言わず、そのままの体勢のまま。
私もどうしていいか、わからずジッとしていた。
「沖田…。」
ふと耳元に聞こえた滝澤の声に、体がビクンと反応した。
「ん?…何?」
「しばらく、こうしてていい?」
いつもより弱々しい滝澤の声。
その反面、抱き締めた腕の力は増していく。
私も滝澤の背中に自分の腕を回した。
「うん…。もう少しだけ…。」
滝澤の腕の中、二人の激しい心音を落ち着かせるように、私達はただお互いに抱き締め合っていた。
二人の中で少しずつ、何かが変わり始めていた。