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ご主人様=ドSせんせい
第38章 肝試し☆カップル誕生?
「なんかさ、暗いだけでめっちゃ怖いよね…。」
「だって、何も出て来ないんだろ?だったら、怖くないじゃん。」
「本当に何も仕掛けないのかな?」
そんな会話をしながら、三人で二階の廊下をゆっくり歩く。
何気にいつも強気な花菜は、こういうのが、すごく苦手なようで、さっきから辺りをキョロキョロしながら、怯えている。
フフッ。ちょっと意地悪しちゃおうかなー。
私は何もいるはずのない先を指指して花菜に言った。
「ねぇ、花菜。あそこに何か見えない?」
「えっ?どこどこ?いやだよー。」
怯える花菜に、柊斗が優しく声を掛けた。
「沖田。俺に掴まってていいから。ほらっ。」
「滝澤…ありがとう。」
いい感じっ。
さてさて、ここから先もおどかしちゃおっかな?
とか、調子に乗っていた時だった。
私の足を誰かが掴んだのだ。
「ちょっと、柊斗?花菜?イタズラはやめてよー。」
「はっ?何言ってんの?」
「うちら何もしてないけど…。」
「えっ?」