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ご主人様=ドSせんせい
第38章 肝試し☆カップル誕生?
「滝澤…私は滝澤の事が…好き…。」
「………っ。」
「滝澤が愛音を好きな事は、知ってるけど、好きだったの。友達からでいいから付き合って。」
込み上げてきた思いを、一気に吐き出した。
滝澤への思いを真っ直ぐに伝えた。
断られても、後悔はないよ…。
滝澤の胸に顔を埋めたまま、返事を待った。
「沖田…。」
「うん?」
「ありがとうな…。」
滝澤の手が私の髪を優しく撫でる。
それは、どっちのありがとうなの?
やっぱり気持ちは受け入れられないけど…って事なのかな?
そう思い涙が溢れそうになる。
でも、滝澤から出た次の言葉は真逆だった。
「俺も少しずつ花菜の事、知っていきたい。俺なんかで良ければ、付き合ってくれ。」
OKを貰えるなんて思ってなかった。
すごく嬉しいのに、胸がいっぱいで言葉が出てこない。
「花菜?なんか言ってよ。」
「ありがと。こちらこそ、よろしく。」
やっと出た言葉に滝澤が、ギュッと私を抱き締めた。
いつの間にか、沖田から花菜になった呼び名。
それすらも、嬉しくて仕方ない。
そんな私達の後ろから、忍びよる人が…。