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ご主人様=ドSせんせい
第40章 重なる夜☆柊斗&花菜
☆沖田花菜side☆
愛音が部屋を出てから、滝澤と二人きりで、この部屋にいる。
お互いに緊張して、何も話せず俯いてしまう。
せっかく滝澤と二人きりなんだから、何か話さないと…。
そう思えば思うほど、言葉がみつからない。
それは滝澤も同じようで、下を向いて何やら考えているようだった。
「ねぇ、滝澤。」
「あのさ、沖田…。」
「んっ?」
私の言葉に被せるように、滝澤が声をかけてきた。
突然の滝澤の声掛けに、私の声がうわずった。
「俺ら、付き合い始めたんだし、名字で呼ぶのやめねぇ?名前で呼びたいんだけど…。」
「うん!いいよ!そうしよう!」
滝澤が出してくれた提案は、すごく嬉しい事で、私の心は舞い上がる。
名前で呼び合う、ただそれだけだけど、何か距離が近くなる気がして嬉しかった。