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ご主人様=ドSせんせい
第40章 重なる夜☆柊斗&花菜
「俺の事は柊斗って呼んで。俺は花菜って呼ぶから。」
「うん。柊斗…ありがとう。これから、よろしくね。」
「お!おう!」
恥ずかしそうに、頭をポリポリとかく柊斗。
今まで男女関係ないくらいドライな友人関係だったから、今の恋人同士のこの空気が、何だかくすぐったい。
まだお互いに恋人っていう存在に慣れてなくて、どこかよそよそしいけど、柊斗が私を見てくれている、ただそれだけの事が、すごく嬉しい。
「何か離れてるのも変だし、もっとこっち来いよ。」
「うん…。」
遠慮がちに柊斗の隣りに座ると、柊斗が優しく私の肩に腕を回してきた。
触れあう体から、柊斗の熱を感じる。
柊斗の呼吸を近くで感じて、ドキドキが止まらない。
あぁ…、めっちゃ近いんですけど…。
この合宿中に何度か、至近距離になる事はあったけど、思いが通じてからだと、気持ちの持ちようが違う。
柊斗がこんなに近くにいる…。
これだけで、こんな緊張なのに、私この先大丈夫かな…?