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ご主人様=ドSせんせい
第46章 観察☆ペットとご主人様の学園生活
神田愛音と星夜は学校ではどう過ごしているのか?
私は二人の関係が気になって仕方なくなっていた。
今や私もすっかりクラスに慣れていた。
もちろん、神田愛音とは、同じクラスにいても、全く話した事はないのだけれどね。
今日は、音楽の授業がある。
クラスの女子達は、いい席をとろうと、朝から気合いが入っている。
教室には女子の化粧と香水の香りが充満している。
そんな化粧したって、元の顔は変わらないのにさ。
それにあんた達お目当ての星夜先生は、神田愛音にお熱みたいですから、無理ですよ!
そんな事を心の中で呟き、周りの女子達を憐れな瞳で眺めていた。
私は基本的に、戯れるのが嫌いだ。
相手のご機嫌をとったり、見せかけだけの友情ごっこは、したくない。
さて、今日も落ち着いた頃に、音楽室へ移動しようかな。
気だる体をグーッと伸ばして、何となく神田愛音を見ると、女子の友人と男子の友人と、3人で楽しそうに話していた。
さてさて、どんな授業になるのかしら?
星夜の行動に少し楽しみな気持ちを持ちながら、私は席を立ち移動しようとした。
その時だった…。
「榊原さん…良かったら、一緒に移動しない?」
控えめな声が後ろから聞こえた。