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ご主人様=ドSせんせい
第46章 観察☆ペットとご主人様の学園生活
振り返ったそこには、微妙に微笑む神田愛音がいた。
「今日、私達と一緒に授業受けない?」
続けて彼女がそう言った。
何?何で急にこんな事を言ってくるの?
何か策略でもあるの?
怪訝そうにしている私に彼女が更に続けた。
「いつも一人でいるから、どうかな?と思ったの。迷惑だったかな?ごめんなさい。」
「そんな事ないよ。じゃ、今日はお言葉に甘えようかな?」
そう答えた私に彼女の表情がパァーッと明るくなった。
わかりやすい人。
天然なのか、バカなのか…。
ま、今日は彼女の誘いに乗ってみるのも、楽しそうだし、私は一緒に音楽の授業を受ける事になった。
「ねぇ、榊原さん。私は花菜。で、こっちは柊斗、愛音。皆、名前で呼んで。」
愛音の友達の花菜は、サバサバとしていて、感じがいい。
サラッと自己紹介を私にしてきた。
「ありがとう。じゃ、私の事も琉亜って呼んで。」
「オッケー!これからは、良かったら仲良くしてよ!」
「ありがとう。」
花菜との会話を続けながら、音楽室へ移動する。
私を誘った愛音は、ニコニコしてはいるが、自分から私には絡んでこない。
そして、一緒にいる柊斗。
イケメンだけど、何だか私に鋭い視線を送っている。
柊斗が一番、私の正体を感じてるのかもね。
勘が良さそうだし。
ま、どうでもいい事だけど…。