この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第8章 罠☆キスマークの相手
次の日の朝の朝礼で赴任の先生の紹介がされた。
校長先生が
「翠川先生。こちらへ。」
と声を掛けると、背の高いスラッとした女の先生が、校長先生の横に立った。
切れ長なスッとした瞳。
鼻筋の通った鼻。
綺麗で長い黒髪。
モデルさんのように綺麗な女の人だ。
「皆さん、こんにちは。この学校で音楽を教える事になりました、翠川未来(みどりかわみく)です。どうぞよろしく。」
音楽の先生…?
榊原先生と同じなんだ…。
階段を降りて元の先生達が並んでいる場所に戻った翠川先生を見ていると、榊原先生の隣りに立ち、何か一緒に話している。
「ねぇー、見て見て。榊原先生と翠川先生。美形同士でお似合いだよねー。」
周りの子達が、2人の様子を見て、キャッキャと騒いでいる。
確かに、お似合いだ。
私なんかより、ずっと…。
同じ音楽教諭同士、きっとこれから2人一緒にいる事も、あるんだろうなぁ。
何だか複雑な気分だよ…。
榊原先生と話していた翠川先生が、チラッとこちらを見た。
右の口角をあげて、私に笑ったような気がしたのは、気のせいだろうか?
私がジッと2人を見ていると、翠川先生が榊原先生の腕に腕を絡ませた。
やっぱり気のせいじゃない!
翠川先生は、私に見せつけている。
でも、何で?
何で私と先生の事を知ってるの?
先生が話したの?
私の頭の中は、混乱していたけど、榊原先生にくっつく翠川先生が、すごく気になって仕方なかった。