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ご主人様=ドSせんせい
第8章 罠☆キスマークの相手

私は緊張しながら、音楽室のドアを開ける。

何があるかわからないから、そーっと中を見てみる。

以前隠れた暗幕の後ろに隠れて、中の様子を伺うと、準備室から榊原先生と翠川先生が出てきた。

2人きりで何をしてるの?

私が2人の様子を息を殺して見ていると、2人が何やら話している。

距離があって、何を話しているかまでは、わからないが、親しげな様子だ。

すると突然、翠川先生が榊原先生の首に腕を回して、榊原先生の顔を引き寄せてキスをした。

榊原先生もされるがまま、翠川先生のキスを受け入れている。

榊原先生の手が、翠川先生の腰に回り、ぐっと自分に引き寄せた。

それは完全に誰が見ても恋人同士にしか見えない、大人なキスだった。

唇が離れると、翠川先生が榊原先生の首筋に吸い付く。

それを見てハッとする。

この前付いていたキスマークと同じ場所に今、翠川先生がキスマークを付けている。

あれは、翠川先生がつけたものだったんだ。


こんなとこを見せられて、どうやって先生を信じろって言うの?

先生の気持ちがわからないよ。

私は気付かない内に泣いていた。


暗幕の後ろから聞こえる微かな声に、気付いたのか榊原先生が声を掛ける。

「誰だ?そこにいるのは?」

私は、暗幕から出て榊原先生を睨み付けると、何も言わずに走って音楽室を出ていった。

「えっ?愛音?おい!待て!」

後ろから榊原先生の声が聞こえたけど、言い訳とかそんなのは聞きたくない。

そうだよ、私は最初から先生のペットなだけ。

先生の恋愛に口を出す事なんて、最初から出来ないんだから。
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