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戦国×ミュージック
第3章 毛利ハーモニー
『三色のハーモニー』
毛利元就には、隆元、元春、隆景、三人の優秀な息子がいる。元就は三人へ、三本の矢に例えて団結の大切さを教えた。
「よいか、息子達よ。一人の声はすぐかき消されてしまうが、三人揃って歌えば、それは大きなハーモニーになる! 三人の声を合わせるのが重要なのじゃ。分かったな、隆元!」
「はい、父上!」
「元春!」
「親父、その話ハロウィンの時もやったろ。ネタ被りだぞ」
「……隆景!」
「仕方ありませんよ元春兄上、父上の話は長い割に同じ事しか言わないのがお約束なんですから」
「お前らー! まったく少しは隆元のように素直に返事しなさい!」
「だってなぁ、同じ話を何度も聞いたってつまんないだろ」
「そもそもハーモニーなら、もっとたくさんの兄弟と合わせた方が大きくなるじゃないですか。後六人も弟がいるんですから、連れてきましょうよ」
「ダメダメ、後の子達は虫けらだから! というか一度にそんな沢山キャラ出しても、書き分けられないでしょ!」
「まあ、それもそうだな。もうすでに隆元兄上が空気になってるし」
「三人いて一人空気になるなら、九人いたらほとんど空気ですからね。いっそ隆元兄上にも帰っていただきましょうか?」
「それもダメー! 兄弟、仲良くしなさいっ!!」
三本の矢とか言いつつ、元就には息子が九人いる。が、側室の生んだ四人目以降は「虫けら」扱い。というのは「戦国×ハロウィン」でやったネタなので、よろしければそちらも……と宣伝してみたり。