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父と娘の近親相姦日記 April fool archive
第1章 世界の終わり。始まりの二人。
その瞬間である。
ゴゴゴゴゴゴ
と、低い地鳴りのような音とともに、グラグラと大きな揺れが二人を外側から揺さぶった。
「やっ、なっ、なにっ!これっ!じっ、地震ってやつ!?」
「ばかな!地震なんて、そんなことあるわけないだろう!?」
あるわけない、と言ったところで、その激しい揺れは事実であって、彼らは身の安全を確保しなければならない。
地震など、歴史の教科書でしか知らない彼らの家は耐震補強はされていない。家具などがいつ凶器となって襲いかかってくるのかわからないのだ。
「これを着ろ。」
さすがに全裸のままで家の外に逃げ出すわけにもいかない。父は娘にジャンパーを投げ、そして自分はコートを羽織った。
股間からしたたり落ちる精液を拭う余裕もなく、娘が立ち上がってジャンパーを着ると、二人は支えあいながら玄関ホールへと出た。
「おっ、お姉ちゃんっ何っ、何これっ!!」
階段の手すりで体を支えながら、柚子が階下へと降りてくるところであった。
「あっ、柚子っ!大丈夫っ!?逃げるよっ!」
それまでのわだかまりをすっかり忘れて、二人は互いを気遣う。
治まる様子を見せない揺れの中、3人は家を出て道路へと飛び出した。
「避難勧告が出ています。落ち着いて行動してください。定期訓練の通り、指定避難場所への速やかな移動をお願いします。繰り返します。鉾浜市全市に避難勧告が出ております…」
逃げ惑う人たちは、避難勧告の誘導に従い、皆、指定避難場所の小学校へと移動していた。
「あっ、高畑さんっ!ご無事で…いったいこれは」
「わかりません。ともかく逃げましょう!…こらっ、シゲッ!犬はあきらめなさいっ!」
「やだーっ、ドリーも連れてくんだっ」
隣家の高畑家のやり取りを横目に、揺れに怯えながら3人は走る。アスファルトの道には細かい地割れが大量に発生していた。
「お父さん、やっぱりこれ地震だよ…」
「そんなバカな。なんだってコロニーシップに地震があるんだ。地上じゃないんだぞ。」
「そうだけどパパ、実際揺れてる…」
そこへビュウと風が吹き、それは一瞬で止まずヒュウヒュウと連続的に流れ始めた。
「あっ、この風…まさか…」
「えっ?」
「船が…船が壊れ始めているんじゃないのか」
ゴゴゴゴゴゴ
と、低い地鳴りのような音とともに、グラグラと大きな揺れが二人を外側から揺さぶった。
「やっ、なっ、なにっ!これっ!じっ、地震ってやつ!?」
「ばかな!地震なんて、そんなことあるわけないだろう!?」
あるわけない、と言ったところで、その激しい揺れは事実であって、彼らは身の安全を確保しなければならない。
地震など、歴史の教科書でしか知らない彼らの家は耐震補強はされていない。家具などがいつ凶器となって襲いかかってくるのかわからないのだ。
「これを着ろ。」
さすがに全裸のままで家の外に逃げ出すわけにもいかない。父は娘にジャンパーを投げ、そして自分はコートを羽織った。
股間からしたたり落ちる精液を拭う余裕もなく、娘が立ち上がってジャンパーを着ると、二人は支えあいながら玄関ホールへと出た。
「おっ、お姉ちゃんっ何っ、何これっ!!」
階段の手すりで体を支えながら、柚子が階下へと降りてくるところであった。
「あっ、柚子っ!大丈夫っ!?逃げるよっ!」
それまでのわだかまりをすっかり忘れて、二人は互いを気遣う。
治まる様子を見せない揺れの中、3人は家を出て道路へと飛び出した。
「避難勧告が出ています。落ち着いて行動してください。定期訓練の通り、指定避難場所への速やかな移動をお願いします。繰り返します。鉾浜市全市に避難勧告が出ております…」
逃げ惑う人たちは、避難勧告の誘導に従い、皆、指定避難場所の小学校へと移動していた。
「あっ、高畑さんっ!ご無事で…いったいこれは」
「わかりません。ともかく逃げましょう!…こらっ、シゲッ!犬はあきらめなさいっ!」
「やだーっ、ドリーも連れてくんだっ」
隣家の高畑家のやり取りを横目に、揺れに怯えながら3人は走る。アスファルトの道には細かい地割れが大量に発生していた。
「お父さん、やっぱりこれ地震だよ…」
「そんなバカな。なんだってコロニーシップに地震があるんだ。地上じゃないんだぞ。」
「そうだけどパパ、実際揺れてる…」
そこへビュウと風が吹き、それは一瞬で止まずヒュウヒュウと連続的に流れ始めた。
「あっ、この風…まさか…」
「えっ?」
「船が…船が壊れ始めているんじゃないのか」