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続・捨て犬
第6章 ごめんな…エミ
閉じ込めてるつもりなんて
なかったけど


お前を
独り占めしたくて・・・

精神的に
閉じ込めてた


お前が
辛くて
すがってくれることを

愛してくれてるって
勘違いしてたんだ



俺を
愛してくれてるからこそ
エミは電器屋で
あんなに震えたのに




言葉にしてくれない



ただそれだけで



愛されてないって
思い込んで・・・




エミの
星空を見上げる
キラキラした瞳を見て


俺の胸は痛んだ




ごめんな・・エミ




お前は

まだまだ
子供だったな




忘れてたよ、俺




お前は

愛し方も

愛され方も

知らない


なのに
ゆがんだ愛し方を
押しつけて


俺・・・


ごめんな





ずっと
空を見上げていた
エミが

静かに
ブランコから降りて

高く右手を上げた




星に

手が届くはずなんて

ないのに・・・




馬鹿だな・・エミ




その高くあげた手を

俺は

そっと握って
エミを抱きしめた



どんなお前でも

好きだよ



エミ






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