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続・捨て犬
第20章 最終章④・・・着信

「エミも
そう思ったんじゃねーのか?
俺…エミの気持ち
分かるような気がするよ。
こんなに優しくしてくれる人に
迷惑なんかかけられないって
俺も
そう思ってたんだ…
けどな
それは違うって
気づいたんだよ」
そこまで話すと
エミが
顔だけ少し振り返って
俺を見上げた
『何に気づいたの?』
とでも言うように。
「エミ、携帯貸してみ」
テーブルの上の携帯を
エミから渡されると
俺は
エミの背中に
ぴったりと身体を寄せて
エミの目の前で
携帯の電源をオンにした

