この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Cross roads
第1章 Cross road 1
「そしたら、確かに俺の悩みは持たざる者からしたら贅沢だけど、悩みは悩みだよねって、何でも持ってるから悩みなんてないって決めつけてゴメンナサイって、彼女が泣いたんだ。驚いたけど、話してよかったって思った。萩原くん。女の人って、俺らが思ってる以上に強いし、懐深いよ。勿論個人差があるから一概には言えないけどさ。男の弱い部分を知っても、笑ったり投げ出したりせずに、受け止めてくれるヒトがきっといると思う。怖がらずに、俺に話してくれたみたいに、女の子に甘えてみなよ。好きだと思える女の子が出来たらでいいからさ、カッコつけずに、目の前から居なくなられるのが怖いんだって、縋ってみな。意外と、がっしり支えてくれるかもしれないよ?」
「そうでしょうか…」
「うん。きっと、現れるよ。君の心を癒してくれる、君だけのナイチンゲールがね。」
俺の言葉に、萩原くんがビミョーな顔をする。
「祥悟さん…流石にクサいです。」
バッサリ斬られた…
「うん…俺も今言いながら思った…出来たらスルーして欲しかったかな…」
男2人、無言でビールを飲み、ポソポソと出汁巻きをつついた。
「そうでしょうか…」
「うん。きっと、現れるよ。君の心を癒してくれる、君だけのナイチンゲールがね。」
俺の言葉に、萩原くんがビミョーな顔をする。
「祥悟さん…流石にクサいです。」
バッサリ斬られた…
「うん…俺も今言いながら思った…出来たらスルーして欲しかったかな…」
男2人、無言でビールを飲み、ポソポソと出汁巻きをつついた。