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Cross roads
第2章 Cross road 2
「…そう。幸せなんだね。」
「お互いな。ちゃんと、終止符打たなかったから、気にはなってたんだけど。時間が経つにつれ、今更って気もしてきて、何となく言い出せずじまいだった。まさか、待ってるなんてこともないだろうって勝手に思ってたし。沙織が、今幸せなら、よかったよ。」
「ん。待ってなかったよ。アレが、私達の終わりなんだ、って思った。今の彼とも、転勤で離れてる期間あったけど、彼の時は待てたの。あの時出来なかったのは、やっぱり学生だったし、慎吾くんに対する想いが、今の彼ほどではなかった、ってことかな?」
「何だよそれ…俺は結構引きずったんだぜ…ま、オンナはドライだからな。…今、幸せなら、いっか…」
「お互い、ね…」
その時、1人の男性が彼に近づいてきた。
「もー、兄貴どこ行ってんだよ!俺午後から彼女と予定あるって言ってんだろ、早くしてよ!」
「ごめん圭吾、ちょっと、昔の、知り合いに会ってさ」
弟さんなのか…
初めて見たけど、そういや妹と弟がいるって、話には聞いたことがあったな…幾つか知らないけど、顔立ちは幾分幼くて、学生時代の慎吾くんを彷彿とさせた。
「私も待ち合わせの時間だし、行くね」
「うん。じゃあ、な」
お互い、手を振って別れた。
コレが、私達の、本当の終止符なのかもしれない…
「お互いな。ちゃんと、終止符打たなかったから、気にはなってたんだけど。時間が経つにつれ、今更って気もしてきて、何となく言い出せずじまいだった。まさか、待ってるなんてこともないだろうって勝手に思ってたし。沙織が、今幸せなら、よかったよ。」
「ん。待ってなかったよ。アレが、私達の終わりなんだ、って思った。今の彼とも、転勤で離れてる期間あったけど、彼の時は待てたの。あの時出来なかったのは、やっぱり学生だったし、慎吾くんに対する想いが、今の彼ほどではなかった、ってことかな?」
「何だよそれ…俺は結構引きずったんだぜ…ま、オンナはドライだからな。…今、幸せなら、いっか…」
「お互い、ね…」
その時、1人の男性が彼に近づいてきた。
「もー、兄貴どこ行ってんだよ!俺午後から彼女と予定あるって言ってんだろ、早くしてよ!」
「ごめん圭吾、ちょっと、昔の、知り合いに会ってさ」
弟さんなのか…
初めて見たけど、そういや妹と弟がいるって、話には聞いたことがあったな…幾つか知らないけど、顔立ちは幾分幼くて、学生時代の慎吾くんを彷彿とさせた。
「私も待ち合わせの時間だし、行くね」
「うん。じゃあ、な」
お互い、手を振って別れた。
コレが、私達の、本当の終止符なのかもしれない…