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Cross roads
第6章 Cross road 6
「義、隆、さん…?」
「桜子…久しぶり。」
「…た、かゆ、き…?」
大きく目を見開き、口に手を当てて、今にも泣き出しそうなそのヒトは…確かに俺の母さんだった…
「大人に…なったのね…当たり前なのに…嫌だ、私ったら…」
バッグからハンカチを出して目を抑える。
「桜子、目立つから止めてくれ。早く入ろう。」
冷静に呟き、親父が店に入っていく。
飯の内容なんてどうでもよかったから、全員日替わりランチにした。
「…もう一度、会って話せるなんて思わなかった…ごめんなさいなんて言葉で、償えるとは思ってない。許してなんて言えない。だけど、来てくれて、ありがとう…」
母さんは、深々と頭を下げた。
「桜子のご主人は、今日はどうしてるんだ。用件を済ませてさっさと帰った方がいいんだろう?」
「心配しなくても、長時間拘束なんかしないわ。この機会をいただけただけで充分感謝してます。義隆さんも、再婚したの?」
「君には関係ないだろう。心配しなくてもパートナーはいるよ」
「相変わらずね…貴方のそういうドライな物言いが苦手だわ…」
母さんは寂しそうに吐き捨てた。
「…ずっと、聞きたかったんだけど。母さんは、なんで浮気したの。父さんの何がダメだったの?」
2人が揃って目を見開き、一斉に俺を見た。
「桜子…久しぶり。」
「…た、かゆ、き…?」
大きく目を見開き、口に手を当てて、今にも泣き出しそうなそのヒトは…確かに俺の母さんだった…
「大人に…なったのね…当たり前なのに…嫌だ、私ったら…」
バッグからハンカチを出して目を抑える。
「桜子、目立つから止めてくれ。早く入ろう。」
冷静に呟き、親父が店に入っていく。
飯の内容なんてどうでもよかったから、全員日替わりランチにした。
「…もう一度、会って話せるなんて思わなかった…ごめんなさいなんて言葉で、償えるとは思ってない。許してなんて言えない。だけど、来てくれて、ありがとう…」
母さんは、深々と頭を下げた。
「桜子のご主人は、今日はどうしてるんだ。用件を済ませてさっさと帰った方がいいんだろう?」
「心配しなくても、長時間拘束なんかしないわ。この機会をいただけただけで充分感謝してます。義隆さんも、再婚したの?」
「君には関係ないだろう。心配しなくてもパートナーはいるよ」
「相変わらずね…貴方のそういうドライな物言いが苦手だわ…」
母さんは寂しそうに吐き捨てた。
「…ずっと、聞きたかったんだけど。母さんは、なんで浮気したの。父さんの何がダメだったの?」
2人が揃って目を見開き、一斉に俺を見た。