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Cross roads
第6章 Cross road 6
隆行が席を外したのに、桜子と2人で居るのも妙な感じだ。落ち着かないし、何より隆行の言葉にショックを受けたのもあった。

「もう、目的は果たしたろ。お互いの家庭に戻ろう。」

桜子がハンドバッグから財布を出す。

「いいよ、このくらい。家族にお茶菓子でも買って帰りなさい。」

桜子がぺこりと頭を下げ、

「ご馳走様。…さようなら、義隆さん。来てくれて、ありがとう…」

「元気で…」

もう、二度と会うこともないだろう。


店を出て、桜子と別れ、菜摘に電話をかける。

無性に、菜摘が恋しかった…

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