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桃色フラストレーション
第10章 つらい報せ

再び果ててから、光は言った。
「オレは別れない。千代に惚れてるんだから……。……けど、お互い……、離れてる半年の間に他の相手ができたら……自由ってことにしておこう。それでいいだろ」
力なく、不本意そうに、そう呟く彼に、私は頷いた。
「嫌だ……本当は嫌で嫌でたまらない……千代が他の男に触れられると思うだけで、オレは……っ」
悔しそうにそう言いながら、彼は背中を向けて眠りについた。

ひとり、声を押し殺して涙を流しながら、考える。光はきっと、あちらで良さそうな相手がいたら身体の関係を持ってしまうだろう……。私だってそんなのは嫌で嫌でたまらない。けど駄々をこねたってなるようにしかならない……物理的に離れてしまうということが、すべての悲劇を生んでしまうだけ。それでこのまま別れるのなら、私はまた自慰にいそしめばいいこと……。他の相手なんてこちらは考えられないのだから。

オレは別れない、と言ってくれているけど、きっと彼は他の女性を抱くはず……だから、さようなら光……。そう思いながら身支度をして、そっと光の家を出た。その時の私は、この半年の間に二人の身に降りかかることを予想すらしていなかった――。

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