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第12章 不純と純情

暗がりの部屋で彼の唇を吸い、硬くなった股間を根元から尖端まで撫で回す。驚いている彼の反応が伝わり、それに煽られている自分に気付く――そう、私はこの彼の純情を愉しみ始めているんだ。今までにない自分の一面に戸惑いながらも、傷付いたボロボロな時にはそんな自分もすんなり受け容れてしまう。

彼が恥ずかしがっている……戸惑って照れながらも昂ぶっている……
その事実にたまらない快感を感じていた。そして……抑えが利かなかった。
純くんのことは――攻めたい。
攻められるよりも、攻めたい。はっきりそう感じていた。

「んっ……ふっ……」
私から舌を割り入れ絡めると、彼の熱い吐息が溢れ出す。腰を捩らせて快感の行き場を探している彼の下着の中へ手を滑り込ませ、熱くなった性器をじかに握る。手のひらから伝わってくるそのエロスに酔いしれながら擦る。唇を離すと彼が囁いた。
「……っ、千代さん……！ダメですよこんなの……」
「でも……こんなに大きくなっちゃってるじゃない……？苦しそうだから気持ち良くしてあげる……」
「だっ……、ぁあっ……！んっ……」
身悶えして感じる彼に興奮している私は、しごく手に力を入れる。バスルームからは相変わらず2人の喘ぎ声。
「気持ちいい……？」
「んッ……はい……っ、すごく……気持ち良くて……あぁっ……」

年下と言っても2歳しか違わない。けど純くんは、見た目の可愛さもあるし、何より女慣れしていなさそうなこの反応が……たまらない。
「……ねぇ純くん、……口に出していいよ」
「えっ！？アッ……！……はぁッ……！……っ」
パンツをずり下げて口に咥えた。熱くほとばしる欲望のかたまりが口内で暴れ出す。ますます荒くなる吐息に疼く。2人とも服を着たままで、露出しているのは彼の性器だけ。そこを私が咥え込んでいる。イッて欲しい、果てて欲しい……私の口の中で。