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桃色フラストレーション
第17章 しばらく一人で
久しぶりの東京、久しぶりの自分の家……。今となっては実家よりも、ここの方が「自分の場所」って感じがしてホッとする。母が退院してひと段落、明日から職場にも復帰して……日常に戻らなければならない。気を引き締めようとお風呂に入り、ベッドに横たわると……思い出してしまうのは、高崎くんとの車の中でのこと……。
あの晩別れて、そのまま会わずに帰って来てしまった。連絡もない。別れ際に彼が言った言葉が、ずっと頭の中でこだましている。
――忘れないで。俺は桃井が大好きで、俺だけを一番に想ってくれるようになってくれたらいいな……って想ってること。
黙って頷くしかできなかった。俺だけを想ってくれ、でもなく、なってくれたらいいなと想ってる……、その優しさがありがたくて……、想われる喜びをひしひしと噛み締めながらも、この部屋に戻ると尚更どうしても……光のことを感じてしまう。
私、何してるんだろう……一体どうしたいの……?やりたい仕事をしているわけでもなく、どうしても東京に住んでいたいわけでもなく、すごく地元に戻りたいわけでもない……。なんて中途半端なんだろう。いっそ地元に戻って高崎くんと付き合って、結婚でもできたら……、きっと幸せになれるんだろうなぁ。でもそんな都合の良いこと……、許されないというか、こんなにフラフラしている私みたいなのじゃ高崎くんには釣り合わない。これ以上彼に思わせぶりにしては申し訳ない……。
頭ではそう思うのに、車の中での「弄りっこ」の興奮がまだ生々しく身体に残っている。指と舌で激しいオーガスムに導かれた時の快感、そして彼が二度達した時の喘ぎと熱……。最後までしなかったのがかえって尾を引いているというか、欲求不満に陥らせているというか……、こんなことだったら挿れて思いっ切り突いて奥まで触れてもらった方がよかったのかもしれない……なんて考えて股間を熱くさせてしまう。
(ダメだ……イキたい……)
久しぶりにエッチな動画を見ながら、バイブレーターのスイッチを入れた。光と出会う前によくしていたように、全裸で息を荒げながらバイブを出し挿れして、愛液をぐちょぐちょに溢れさせる。今は光のことも、純くんのことも、高崎くんのことも、考えたくない……動画の中で挿入されている男優の巨根だけに欲情して、ただただ快楽だけに没頭して絶頂を迎えた。
あの晩別れて、そのまま会わずに帰って来てしまった。連絡もない。別れ際に彼が言った言葉が、ずっと頭の中でこだましている。
――忘れないで。俺は桃井が大好きで、俺だけを一番に想ってくれるようになってくれたらいいな……って想ってること。
黙って頷くしかできなかった。俺だけを想ってくれ、でもなく、なってくれたらいいなと想ってる……、その優しさがありがたくて……、想われる喜びをひしひしと噛み締めながらも、この部屋に戻ると尚更どうしても……光のことを感じてしまう。
私、何してるんだろう……一体どうしたいの……?やりたい仕事をしているわけでもなく、どうしても東京に住んでいたいわけでもなく、すごく地元に戻りたいわけでもない……。なんて中途半端なんだろう。いっそ地元に戻って高崎くんと付き合って、結婚でもできたら……、きっと幸せになれるんだろうなぁ。でもそんな都合の良いこと……、許されないというか、こんなにフラフラしている私みたいなのじゃ高崎くんには釣り合わない。これ以上彼に思わせぶりにしては申し訳ない……。
頭ではそう思うのに、車の中での「弄りっこ」の興奮がまだ生々しく身体に残っている。指と舌で激しいオーガスムに導かれた時の快感、そして彼が二度達した時の喘ぎと熱……。最後までしなかったのがかえって尾を引いているというか、欲求不満に陥らせているというか……、こんなことだったら挿れて思いっ切り突いて奥まで触れてもらった方がよかったのかもしれない……なんて考えて股間を熱くさせてしまう。
(ダメだ……イキたい……)
久しぶりにエッチな動画を見ながら、バイブレーターのスイッチを入れた。光と出会う前によくしていたように、全裸で息を荒げながらバイブを出し挿れして、愛液をぐちょぐちょに溢れさせる。今は光のことも、純くんのことも、高崎くんのことも、考えたくない……動画の中で挿入されている男優の巨根だけに欲情して、ただただ快楽だけに没頭して絶頂を迎えた。