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桃色フラストレーション
第17章 しばらく一人で
「いろいろあって複雑だと思うけどさぁ、好きなら好きでまたやり直していけばいいんじゃない?千代が本当に彼のこと好きなら、だけどね」
遥香はテキトーなようでいて、恋愛に長けてることもあり、結構的確だ。そう、私は自分の気持ちをきちんと見つめて、そこから逃げないようにしなきゃいけないんだ……。
「そうだよね。たぶん彼のことがどうしても好きなんだと思う……だから他の人に求められても本気になれなくて……」
「ええーっ、ねぇちょっと!やっぱ他の人ともなんかあったんだ!?ねぇ聞かせてよ千代ってば~!」

まずい、口が滑った。と思った時はもう遅し、で、さらっと高崎くんのことを話した。
「なるほど……うーん、難しいねぇ……想ってくれる人ってほんと居心地良いしさー、エッチもたくさん奉仕してくれるんだったら尚良いし、でもでもやっぱり自分が一番大好きな人とのエッチに勝つものってないんだよね~!こっちも奉仕しながら感じちゃうし、全身性感帯になれるっていうか!」
「ちょ、遥香……声、大きいって」
さっきから大きな声でエッチトークをふりまく遥香に、お店の人や周りの席の人がクスクス笑ったり、ニヤニヤ見ていたりする。
「あっ、ごめ~ん。とにかく、千代はまず澤田さんが帰ってきたらきちんと会って、できればヤッて、相手がどう言うかも含めて、自分の気持ち再確認した方がいいと思うよ!ヤッてみないとわかんないことってあるじゃん~~」
「わかった、わかったからもう……ここでそういう話、やめよう……」
ダメだこりゃ。と思ったところで、グラスを下げに来たイケメンの店員さんが言った。
「相性、だいじですよね。僕もそう思います」
きゃーーっ!ですよねぇお兄さん話わっかるぅー!!と盛り上がる遥香にクラクラした。
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